業界初!24時間365日営業するヘアサロン「PiNCH」代表 ヨシダアキヒロ氏_ロングインタビュー【後編】
前編では『PiNCH』オーナースタイリストであるヨシダアキヒロさんに、
24時間365日営業のサロンという新しいスタイルをオープンするまでの秘話。
そして今オープンしてからのお客さまとの関係をお話いただきました。
後編では「お客さまを思う気持ち」や「新しいことへの挑戦」をし続けるヨシダアキヒロさんが考える
美容師として、人としての仕事観やこれから未来を創っていく美容学生に向けたメッセージを伺っていきます。
美容師としての仕事観、成長するための環境創り、あくなき挑戦
―従来のやり方や慣習に捉われず、ある種近視眼的になっている部分を、ヨシダさんはぜんぜん違う目線で見ていらっしゃいます。率直にそのような視点・発想に何故行き着けるのでしょうか。新しいことにはリスクもあるし、相当な覚悟がないといけない。今までもそういう人が業界を引っ張ってきたんだと思います。少しの変化を連続的に積み重ね、新しい価値に変えていく。その使命感はどこから湧き出ているのでしょうか。
簡単に言うと、可能性を感じているのは「自分に可能性がある」ということを諦めていないということに尽きると思います。はなからぜんぜん諦めてないです。
例えばベテランの美容師さんの技術には追いつかないし、学ぶしかない。それを頑張れば習得できる。
それと一緒です。新しいことは学ぶしかない。学ぶことからしか始まらない。
新しいことを始めるということにおいても全く同じだと思うんです。なんか出来そう!っていう気持ち。
これだと思うんです。
自分が変わらなくちゃ何も始まらないじゃないですか。失敗したら失敗でいい。またチャンレジすればいい。失敗しなければ何も変わらない。業界自体がずっと変わってないって言われるのは、もうやめたいんですよね。
自分もその昔、海外留学から帰ってきて就職したときは、同世代同士が割と狭いコミュニティの中で過ごしている状況を見て思ったのは、海外で多種多様ないろいろな人に出会うという環境も影響していたからか、「なんで美容師って同業者同士の限られた接点しか持たないんだろう?」って強く感じていました。
普通に考えれば分かることなんですど、お客さんて異業種じゃないですか。もっと異業種と意図的に繋がればよいのに?ってずっと疑問だったんです。僕はそれをアシスタント1年目からずっと回りのいろんな人に話していて。だからこそ常にいろんな人との出会いを大切にしてきました。
この行動は絶対間違ってないと頑なに信じて。
そしたら結果的に、いろいろな人がアドバイスをくれたり、チカラになってくれた。今こういったカタチを作り上げられたのも、自分の行動や言動に確信を持っていたからだって、改めて思います。
僕自身明確なビジョンがあります。それを達成するために、自分の能力を最大限発揮できる環境を自分で創る。ゴールから逆算して計画を立てる。今無いものが出来たときのイメージをする。
誰もがやったことのことのないことを成功させられると思うとワクワクします。他の人がやるんだったら
それは自分がいち早く最初にやる!みたいな。
―自分の行動と発言に責任を持ってやれているというのが、ヨシダさんに対しての率直な感想です。
言いっぱなしじゃないし、言ったからには必ず実現するための行動をしている。既成概念の枠にはどうしても収まりたくない!みたいなものがあるんでしょうか。
仕事をする上で、自分のやる気グラフって、常に上がったり下がったりしていると思うんです。
僕の特徴としては、下がってというか落ち着いてきたら、そのタイミングで自分自身で新しい仕掛けをする。僕いつもそうで、自分の中に常に、現状維持をしない癖があって笑
今のPiNCH があるのも、その結果として安定を求めず追いかけてきた結果だと思っています。
―自分自身のバイオリズムに応じて、繰り返し、リズムの中で自分の中で成長の機会を創っているという感じでしょうか。
そうですね。だから下がった先で何をやるのかも抑えておかないと。下がったときったバァーと下がって行くんで笑。自分自身の今までの経験を振り返ると、この下がったポイントで自分の成長意欲が増し、結果として大きな成長を実感出来たなと思っています。
成長の先には、お客さまを喜ばせたいという純粋な感謝の気持ちがあります。
24365をやって改めて思ったのは、みんなが実現不可能だと思っていることをやり遂げることで、回りの人は応援してくれたり、すごい!と言ってくれることしかなくなり、それはやがて「ヨシダさんのために協力したい!」という言葉に変わって行きました。
信念を持ちやり続けることで、違った景色が見えてくることを実感しました。
新しいものを作るとか、新しいスタイルにするっていうのもそれなのかなって思います。お客さまにも
「私には出来ないよね・すごいよね」って思うことを、「こんなサービスない、こんな喜びがあるんだ!」って実感してもらうこと。
同業者の人が俺たちになんて出来ないよとか。でもそれが何なのかっていうのは常に考えなきゃいけないし、美容人生をずっとやっていくときに、いろんな非日常を取り入れることで新しいアイディアが生まれてくる。それがないと今まで新しいこともないし、これから新しいものは創れないので、それを創り続けるのが自分なのかなって思っています。
でもそこにはやりたいことがあることと裏腹にお金もリスクも背負わなくてはなりません。
今まで築いて来たものがなくなるかもしれないっていうリスクもあるじゃないですか。その不安もあるけど、でもそれ以上に「やりたい」って気持ちが大事。今やらなくてもいずれはやるわけだし。
―そうですね。いつかはやる。
いつかはやる。やらなければずっと後悔するから、やんなくちゃいけない。やりたいから、好きだからっていうのが自分の「誇り」に繋がるのかなっていうのはあります。
過去を捨て、未来を切り開く。時代を創るのは今を生きる僕たち、君たちだ。
―いいですね。すごく。ストレートなメッセージで。それで言うと、当サイトは美容学校との繋がりもあり、多くの美容学生が見れる環境にあります。ヨシダさんがこれから実現したい未来と、これから美容業界を担う人たちへ、是非メッセージをいただきたいと思います。
僕らの世代は有名なサロンの一員になってそれを経て、有名になるのが最短の成功パターンであり、夢であり目標でした。
今の世代は独立したいけど出来ないパターン。独立したけどうまくいかないパターン。
そんな方が多いのではないでしょうか。
独立はしたいって思う。でも稼げてない。稼げても勇気がない。けっこうね、この行きたいけど行けない、行ったけどダメっていう感じ。比較的ネガティブなことしか聞かないです。思いっきりやっちゃったけど、考えてなくてうまくいかない人もいると思います。
だからこそ、有名なサロンに入って有名になるんじゃなくて、自分のチカラで有名な人になってほしいってのがありますね。有名なサロンに負けない人になる。
今、改めて一個人がフォーカスされる時代だと思っています。
WebやSNSの世界でのコミュニケーションが主流になって来ていますから、個の力を付けて、有名美容室に負けない、最初からその気持を抱いて欲しいなって。
今までの規定路線に捉われないで欲しいです。どんどん新しいことをやって、みんな同じ美容師という免許を取得してるんだから、だったらいいじゃんて感じで、臆することなくチャレンジして欲しいです。
―ある意味チャンスですね。言葉を恐れずにいうと業界の慣習みたいなものに縛られるなと。
有名な美容室に入らないと有名になれないって僕も思ってたし。だからといって地方に行ったら絶対うまくいかない、失敗する、稼げないと思ってました。
そういうこと以外もあるわけで。そうじゃないわけで、自分自身で決めた選択肢がないこと自体危ないと思うんですよ。
まず固定概念があること自体を否定してやることも全然良いと思っています。
美容学生のころからいろんなことにトライして欲しいと思います。
最後に一点、この僕の記事や想いに共感してくださった我こそはと言う方、是非一緒に新しい時代を築いていきませんか!一緒に未来のお話をしましょう!
お待ちしております!
前編
美容業界の異彩PiNCH代表ヨシダアキヒロさんインタビュー