美容師の離職率はなぜこんなに高い!?その原因と解決策
美容師さんはなぜこんなに辞めてしまうのでしょうか?
全体的に高いと言われる美容師の離職率ですが、他のお店はどうなっているのでしょうか?
離職率が高いなと考えているオーナー・店長野方は、みな同じように悩んでいるはずです。
今回は、全体的な離職率の現状から離職の原因までを紐解きながら、離職率の低い採用方法や考え方をお伝えしていきます。
【目次】
■美容師の有効求人倍率は、高い?全業種との比較
■なぜ美容師の離職は高い!?
-労働条件が厳しいサロンが多い
-感覚で就職活動をしている学生が圧倒的に多い
-美容学生の就活は1社のみ
■採用による「離職率を下げる」ことを目指してみませんか?
■美容師の有効求人倍率は、高い?全業種との比較
有効求人倍率という言葉、最近よく耳にされる方も多いのではないでしょうか。
有効求人倍率とはそもそも、1人の求職者に対して何件の求人があるか?
という指標です。
つまり、有効求人倍率が2倍ということは1人の求職者に対して2件の求人があるということです。
景気が良くて、人が欲しい企業が増えれば有効求人倍率は高くなるんです。
では、今の有効求人倍率はどうなのでしょうか。
2017年11月は全ての業種で全国平均1.56倍。
東京都内は2.21倍となっています。
特に、サービス系・介護医療系・建設系・IT系では非常に倍率が高くなっています。
あのバブルのときの有効求人倍率でも1.46倍でした。
現在は仕事の件数が増えていることもありますが、少子高齢化により、働き手の人数が減っていることもあるため有効求人倍率がより高くなっています。
私たちの調査した東京の美容専門学校さんには1000社を超える求人票が届いているようです。
学生一人あたり12件以上。
1名づつの採用だとしても、12倍の有効求人倍率となります。
私たちは日々、お客様に採用のご提案をしていますが、中途採用の美容師に限っては即戦力で正社員で働けるスタイリストを採用できている美容室さんは数える程しかないのが現状です。
それは、美容師さんが転職をする際に次に美容師の仕事をするとは限らないからです。
手荒れ、腰痛、労働時間、休日…様々な理由はありますが
就職して1年で辞めてしまう新卒社員は約50%とも言われています。
一般企業では1年以内に離職してしまう新卒社員は、約10%とされていますので比較しても5倍の離職率となってしまっています。
■なぜ美容師の離職は高い!?
美容師になるには国家資格が必要です。
学費を払い、数年学校に通いようやく取得できる資格にも関わらず
すぐに離職してしまうのはなぜでしょうか。
1.労働条件が厳しいサロンが多い
最近ではようやく業界でも増えてきた社会保険完備。
またアシスタント時代は売上がないため、新卒の給与も最低賃金に限りなく近い設定をしているサロンも少なくありません。お休みも同様です。
現在、日本では働き方改革の影響と時間外労働に対する賃金の未払い訴訟などが増えていることからコンプライアンス(法律をしっかりと守っていく動き)が強くなっています。
そのため、これまでよりも残業をさせない・しない企業が増えています。
美容業界でもかなり意識が変わってきていますが、練習を自主的にさせているところもまだまだ多く、実際には自主的な練習をしない限り技術習得が難しいことから一般企業の業務と比較してプライベートの時間が取りづらいと感じる若手の美容師さんが多いようです。
2,感覚で就職活動をしている学生が圧倒的に多い
一般企業の就職活動では、説明会に加えて面接が3~5回程度実施されるところが多くあります。
ほとんどの学生が自ら就職サイトに登録をして興味のある業界や職種の企業説明会に数十社〜足を運びます。
50社以上いく学生も多くいます。
また、併願もできるため複数の企業を同時に比較しながらじっくりと選んで行くことができます。
また選考回数も多いため毎回、
- 「なぜ、この業界で働きたいのか」
- 「なぜこの仕事を選んだのか」
- 「なぜ、うちの会社なのか」
を何度も聞かれるうちに、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな会社で働きたいのかを何度も考えることとなります。
そのため、よりそこで働く理由が明確になっていくのです。
3,美容学生の就活は1社のみ
一方で美容学生の就活はというと、慣例から1サロンしか受けることができません。
また、もし自ら就活にでなくても学内ガイダンスで企業がきてくれますから、そこにさえでれば企業に声をかけてもらえます。
そのままサロン見学、面接と進めばほとんど内定を得ることができるのです。
やはりそれだけ、国家資格は価値があると言えるのでしょう。
ただ、学生側からすると
- 本当にこのサロンでいいのか?
- そもそもどんな美容師になりたいのか?
- どんな仕事をしたいのか?
- どんな社会人になりたいのか?
と考え抜くきっかけはほとんどありません。
どこかに向かって頑張るかといったイメージがないまま就職してしまうと、何のために頑張るべきかという軸がないためにこんなはずじゃなかったという理由で辞めてしまうことが非常に多くなってしまいます。
それも、早期の離職率が高い原因になっていると考えられます。
採用による「離職率を下げる」ことを目指してみませんか?
今回は美容師の離職率について、考えてきました。
福利厚生や給与などの待遇面は、もちろん離職率を下げることに対して有効な手段です。
そしてサロンの雰囲気作りや、スタッフ同士の関係性など外部要因も、サロンメンバーとしての仲間意識ができるため離職率の低下には有効なことです。
しかしそれは、大きなお金がかかったり、長年つちかわれてできる「サロンらしさ」にも近いモノです。
私たちTOKONマーケティングでは、「美容業界における採用のプロ」としてお手伝いをしています。
今回お伝えした離職率に対しての問題も、サロンのオーナー様・スタッフの方と長期でお付き合いすることでより採用される方に対しての情報提供がしやすくなります。
そのため、「採用する側」と「採用される側」でのこんな風では無かった!というミスマッチングを防ぐことが可能になります。
- 他の会社に任せてもうまくいかなかった。
- 採用でのミスマッチングを減らすことで、離職率を下げたい。
- 結果同じくらいの採用費用がかかるなら、少しでもいい人がほしい。
とお考えのオーナー様は、一度ご相談ください。
Bpreでは就活に関するギモン、質問を随時受け付けています!
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