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INTERVIEW

田代 幸弘 氏「花やの前の美容室」東京・埼玉事業部 事業部長 ー前編ー

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会社名:ventoホールディングス / サロン名:花やの前の美容室 中目黒店
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≪プロフィール≫

名前 : 田代 幸弘
株式会社ventoホールディングス / 東京・埼玉事業部 事業部長
1998年入社 20年目
山梨県出身 東京マックス美容専門学校卒

東京マックス美容専門学校卒業後、vento(後の「花やの前の美容室」)に入社。25歳の時に最年少で店長に。現在は中目黒店、狭山店店長と兼務で事業部長も務め、スタッフ教育に力を注ぐ。


「失敗を恐れるな!」先代の代表の教えのもと、11ヶ月でデビュー


実は美容師になるつもりが全くなかったんです。美容師を職業として認識していなかったくらい。高校を卒業したら大学にいくつもりでしたが、高3の三者面談で突然「美容師になりたい」って言い出したので、担任の先生も母親もびっくりですよね。担任は進路指導の先生でもあったので「何言ってるんだ急に!」と声を荒げるわで大騒ぎでした。

あまり記憶にないのですが、美容師になりたいと思ったのは、中学生の頃から女子を三つ編みしたりと、アレンジが好きだったことと、「モテそう・・」という不順な動機からでした(笑。母親はその時は驚いたらしいのですが、昔自分が祖母に反対されて美容師を断念したので嬉しかったというのは後から聞きました。

そして高校卒業後は、東京への憧れもあり、東京マックス美容専門学校に入学しました。ちょうど美容学校が1年制だった最後の年です。そのまま東京で就職しようと考えていましたが、高校を卒業して「花やの前の美容室」に勤務していた中学の同級生に誘われ、当時は山梨に2店舗しかなかったのですが「みんなで頑張ろう、サロンを大きくしよう」という代表の熱い想いに共感し入社しました。

入社当時は、男性が専門職で美容師をやり始めた頃で「ついてこれないヤツは辞めろ!」という時代でした。現在のような教育カリキュラムもなく、ほぼ我流。自分から聞きに行かないと先輩は教えてくれないですし、教えてもらうも全員やり方が違うので本当に困りましたね。なので、それぞれのいいところをマネしていました。

「やる気のある人は自由にやりなさい」「失敗を恐れるな!」という先代の代表の教えのもと、スタイリストデビューはどんなに遅くても3年。入社半年もすると先代から「まだそんなことやってるの!」と言われていましたね。なので私は1年かからないくらでデビューしました。


 経営理念


美容業を通じて、全従業員の物心両面の幸せを追求すると同時に、業界・社会の進歩発展に貢献する

これが私が25歳の時、ちょうど店長になった頃に先代が作った理念です。
前の店長(女性)が寿退社をし、副店長だった私が店長になったのですが、私に変わった途端に売上げが半分になりました。お客様も引き継ぐことができなかったし、勢いしかなかった。
ちょうどその時の理念です。この理念を見たときに、何でも把握していないと気が済まなかった自分を見つめなおしました。「自分は人のために仕事をしていなかった」と。それは誰のためにもなっていない、もっとスタッフと向き合わないといけないと気付かされました。
私が接客しているときは、スタッフは他のお客様を接客しているわけで、局面としては自分は見ることができません。見ていないときにスタッフが最大限のパフォーマンスをすれば自分が思っている以上のお店になります。

スタッフがモチベーション高く発揮できるようにしてあげたらお店は伸びるのではないか。

それからはお客様と話す以上にスタッフと話すようにしました。売上げが半分に落ちたところから3倍まで伸び、スタッフもひとりも退職しませんでした。そしてスタッフがやりたいことをもっと反映させてあげないといけない、そのためには自分が上にいって話を聞いて叶えてあげたいと思いました。

この経営理念がなかったら今の自分はなかったように思います。


スタッフ教育について


28歳の頃からスタッフ教育に携わるようになり、トレーニングのカリキュラムも作成したのですが、「花やの前の美容室」は営業時間内でのトレーニングをいち早く取り入れました。営業時間の2時間をトレーニングの時間に充て、技術と理論(座学)を学びます。朝練は自主性に任せていますが、夜は一切練習しません。そして、当時のサロンは営業時間が長かったので、営業時間を1時間短くしました。もちろん、お客様一人ひとりに説明し、理解を得てからです。徹底的に労働時間を見直しました。夜遅くまで残って練習したとしても、集中力に欠いてしまいますよね。

アシスタントは今から美容師になるための準備期間。任せられる仕事を積極的に、できるだけ色々なことをさせてあげたいと考えています。早い段階で入客し、スタイリストのアシスタントではなく、育てる為にアシスタントをつける。スタイリストが責任をとれる範囲でアシスタントに仕事を任せる。それが先輩の仕事です。「ついてもらうなら責任を持って育てなさい!」と目的意識を持って教育をしています。

-続く-

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