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爆速成長の裏側にある、 関わる人が幸せになるサロン経営のあり方とは?THEATER代表取締役 三浦さんインタビュー[第二回]

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THEATER 代表取締役 三浦 丈英
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前回の第一回目では、起業・経営理念の重要性にフォーカスを当てて、THEATER 代表取締役 三浦さんにお話をお聞きしました

今回は、サロン開業から順調に成長していくためには欠かせない「人材育成」「集客」について伺っていきたいと思います。

2016年からわずか二年半で8店舗を展開し、スタッフ数150名以上をかかえる美容室に成長したTHEATER

そこに隠された集客の秘訣とは?

「顧客の創造」を実現するには「サロン経営=すべて人」ということを改めて認識する。

サロン運営は人が資本、社員がいてこそのビジネスなので、いる社員が幸せになるというベースからの経営理念の策定と浸透、人材育成のポリシーみたいなものをお聞かせいただきました。
これ以外の主題で上げられていた「集客」にもフォーカスしてお話を伺って行きたいと思います。
サロン経営において、集客が大事だっていうのは皆当たり前に思っていることですが、三浦さん的に集客をより強化する、進化させていくという思いはお持ちなのではと推測しています。
集客に対しての考え方についてお聞かせいただけますでしょうか。

企業の目的は「顧客の創造」です。お客さまを増やしていくことは企業にとって絶対的に永久的に取り組まなければいけない課題です。人材を育てていく為にも企業を育てていく為にも新規集客は絶対に欠かせない課題として僕はこの集客も教育の為の手段として考えています。
これがもし、機械とかテクノロジーを入れて、自動化して経営をしていくということであれば、人材教育は正直あんまりいらないと思うんですよ。
だけど、改めてですがサロン経営=すべて人じゃないですか。お客さまと接するのも人。教育してくれるのも人。それで言うと集客は当たり前に欠かせないものですよね。すなわちこれは人材教育なんですよね。

人材教育は、お客さまと多く接していくからこそできる。

今のお話を整理すると大きく2つのことを仰っていると思いました。要は集客というのは、お客さんを集めるという、どちらかと言うと手段で、目的はどっちかって言うと、育成である、教育である、というところ。これけっこう、集客って言葉の裏に三浦さんの思いが潜んでるなって思うのですが。

単価はすごく高いけど、お客様が1日に数人しか来ないサロンさんと、単価は多少低くてもたくさんのお客様を担当するサロンさんとだと正直そこで働く美容師さんはどっちが技術的にも接客的にもうまくなるかって言ったら、後者だと思うんですよ。なぜなら、たくさんのお客さまに触れさせてもらって、限られた時間の中でお客さまを満足させよう、また来てもらえるようにしよう。そうやって一つずつ学ばせていただくことが、美容師の教育・育成っていう部分では、絶対に外せないところだと思うんです。

そういった意味でも集客っていうのは絶対的に外せない。会社が大きくなっていくためにも、会社が大きくなっていくイコール、より多くのスタッフを雇用できるように、より多くのスタッフを教育していけるようになる。サロンの健全な経営に全て繋がってきます。繰り返しですがお客様が来てくれないことには、何も始まらないいんですよね。

 

集客手段だけではない。多方面の視点を使い人材育成の戦略に繋げていく。

集客でフォーカスされるのは、手段の話が圧倒的に多いですよね。
私個人的に、サロンの集客を支援する会社としては、めちゃくちゃその言葉がすごく印象的です。集客を人材育成の絶好の機会と捉えている方は、多いようでまだまだ少ないのではと思います。わかりやすく言うと、実数を見るのは当然であって、その背後に見える人材育成という目的にどう活用出来るかという観点が重要だと思っています。

多方面からの視点で見ないといけないと思っています。当然ながら経営の観点での数という指標。そして人の育成が組み込まれているかという視点。両方を見てこれがちゃんとシンクロしているか。当たり前ですが来ればいいじゃないし、来なきゃ駄目です。
じゃあ具体的にそれを例えば、ホットペッパービューティーをどう活用するのかという話になると思うんですが、それはもう実験実証しながら進めるしかないということだと思います。
自社・競合他社・マーケットっていうポジショニングを考えた時に、自分達の強みを考えながらそのエリアで自分たちの競合他社になるところがどのぐらいいて、その他社が何をやってるのか。そこのマーケットにお客様がどのぐらいいるのか。って考えていったら、やるべきことっていうのはおのずと出てくるとは思うんです。

 

1人で作っているわけじゃないからこそできる、役割分担

お話をしていて経営に必要なインプットを、積極的にされ努力を惜しまれていないと感じます。これは当たり前ですが、経営責任者としてのコミットとも捉えられますが、どうしたらそのようなモードになれるのでしょうか。

たぶんプレーヤーのままだったらいらないかもしれないですね。感覚でいいと思うんですよ。
自分がお客さまに支持されることは何でもやってみる。いろいろやってみて反応がいいものをブラッシュアップしていく。そこに対してどういうフレームで考えるとか、別に言語化しなくても、なんとなくこんな感じがいいんじゃないかみたいな。
でも、僕の今の経営者という立場・仕事はそれを言語化して、汎用性高く使えるものにしていかないといけないってなったときには論理的思考がないといけないと思うんです。感覚では経営をしてはいけない。
個人の感覚でやっているということ事態説得力もないですし、たぶん当て続けられないと思うんですよ。それはやっぱり責任感から来る部分になるのかなって思います。

でも僕が全て1人でつくってるわけじゃなく4人でやっているので。例えばクリエイティブな部分に特化して担当してくれる仲間がいて、だからこそ僕はそういうクリエイティブな部分は彼に任せてそれを経営目線で考えて好き勝手に言えるんです。
「なんかこんな感じのほうがもっと、反応があるんじゃないかな」とか意見させてもらっています。
得意な分野をそれぞれで分担すればいい。
1人でやってる経営者の方は、ある程度の規模になるまでは全て自分でやらなきゃいけないとは思うんですけど。それがウチは4人で分担出来るのでこの仲間と環境に感謝しています。

 

第二回 Bpre編集部 後記

今回は三浦さんに人材育成・集客の考え方をお聞きしました。

通常集客というと、広告の手法が取り上げられがちですが、会社の基盤を整えることへの強い意識を感じることが出来ました。

そしてその強みを最大限に発揮するために、お客さまとのコミュニケーションを通じた人材育成を重要視していることは、人気のサロンになっている大きな理由の一つと感じることができました。

最後の第三回では、今回の集客・経営に集中できる環境の理由でもある「共同経営」という美容業界では新しいスタイルについてお伺いしていきたいと思います。

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