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INTERVIEW

田代 幸弘 氏「花やの前の美容室」東京・埼玉事業部 事業部長 ー後編ー

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会社名:ventoホールディングス / サロン名:花やの前の美容室 中目黒店
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≪プロフィール≫

名前 : 田代 幸弘
株式会社ventoホールディングス / 東京・埼玉事業部 事業部長
1998年入社 20年目
山梨県出身 東京マックス美容専門学校卒

東京マックス美容専門学校卒業後、vento(後の「花やの前の美容室」)に入社。25歳の時に最年少で店長に。現在は中目黒店、狭山店店長と兼務で事業部長も務め、スタッフ教育に力を注ぐ。


週1回1時間のパートタイマーでもOK!スタッフが活躍できる場所を作る


「花やの前の美容室」のサービス内容は、先代の代表が着付けをやっていたということもあり、以前は「カット」「カラー」「パーマ」「着付け」でした。スタッフがネイルをやりたいと言えば、上長に掛け合いネイルを始め、今では当たり前になったヘッドスパはまだヘッドスパが出始めの頃、スタッフのやりたいという声から始まりました。カット、カラー、パーマ、着付け以外のメニューは、全てスタッフの声から始まったメニューです。スタッフが活躍できる場所を先ずは作る!夢が叶えられる場所にしていきたいと常に考えています。

当社のスタッフは8割が女性です。現代はライフスタイルが多面化していて、働き方も以前は正社員だけだったのが、ショートタイム社員、パートやアルバイト、業務委託、と増えていきました。多様性を作ることによって、どんな人でも美容師として続けられるようなサロン作りをしています。そして福利厚生も充実しており、山梨のサロンは無料の託児所があります。休みもサロンに合わせて日月休みです。現在、東京、埼玉には託児所はないので、託児所の開設も検討していきたいと思っています。

入社前は、「どういうカリキュラム?」「どんな先輩がいるの?」という点が気になりますが、5年10年働いていると「このサロンで長く働いていけるのか?」という想いが生まれます。ライフスタイルにおいて、結婚や出産で美容師が続けられなくなるのはとても残念なことなので、どんな人でも活躍できる場所を作りたい、免許を持っている人が復帰できるような場所を作りたいと考えています。「ブランクがあるから戻れない」「自信がない」と思うのは勿体無いことです。しかし、一歩を踏み出すのは勇気がいるとも思います。先ずはパートの短い時間から始めることも可能です。
埼玉の狭山店は、スタッフの半数以上がパートさんです。週2回の3時間ずつというパートさんもいます。「こんなに短くても大丈夫なんですか?」と面談の時に聞かれますが、「週1の1時間でもいいですよ」と話しています。1時間でも2時間でも働くことができれば、子供が大きくなってフルタイムで復帰することも可能です。パートの皆さんはイキイキ働いていて、そんな噂を聞きつけてか、当社に連絡をいただいて美容師に復活した人もいます。少しずつこういう環境を作れてきていますし、そういう人たちが美容室に携われる場所を作るのが私たちの役目だと思っています。

現在美容室は過渡期です。全体的な規模はこの先減っていくと考えています。働く環境も多様化し、美容室を選べる時代にならないと残れないと思っています。そして、当社の取り組みが少しでも業界に影響を与えられるよう、店舗を少しずつ拡大させ、長く働ける美容師が増えたら嬉しいです。

-完-

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