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INTERVIEW

YIC京都ビューティ専門学校 天野和真さんに聞く美容業界の課題 vol.1

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YIC京都ビューティ専門学校
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京都府京都市下京区にあるYIC京都ビューティ専門学校 美容科科長 天野和真さんに2回にわたりインタビューをしてきました。

第1回のインタビューでは美容師として現場で働いていた実際の経験をもとに、美容学校の教員へとキャリアチェンジされた背景と、そこで感じた課題感からみたるYIC京都ビューティ専門学校の教育についてを教えていただきました。

これからYIC京都ビューティ専門学校への入学や、どういった学校なのかが気になるかたは、ぜひご覧ください。

現場の美容師から、美容学校の教員へ。そのキャリアについて

—  天野先生は美容師を長く経験された後に美容学校教員になられていますが、その背景、違いを教えて頂けますか?

 

美容師10年。美容専門学校教員9年。カリスマ美容師ブームから約20年間、業界を見てきた。正直、現在の美容業界は低迷している。

何故か?

「目指す人が減っているから」は、言い訳です。

正しくは「散々離職させスタッフが育っていない環境にしてしまった」と思う。人によっては「18歳人口が減っているから」と口を揃えて言う方もいます。私は関係ないと思う。

私の答えは「他業種と比べて魅力が低いから」。一般的に「美容師」のイメージを聞くと、まずマイナスな事が先に出てくる。そこが変わらないと目指す人は増えない。ではマイナスな事とは?離職率、待遇面、拘束時間など?。これは一般的に良く言われる事。私が思う一番のマイナスは、そもそも「美容師」を続けている人が少ないから。良い口コミが前に出てこない。離職した方達が業界に対して悪い口コミをしているから。大半の人が辞める仕事=「美容師」。この図式が普通になってしまっている業界を目指したいか?

自分の中でよほどの魅力を感じているか、もしくは何となくフワッと考えて専門学校に入っているか。

本気で自分の将来を考えている高校生ほど現状の美容業界に魅力を感じないのが当然でしょう。

美容業界の低迷を加速させない為には、現場と学校が一緒になって変わっていく。

何となく美容業界を選ぶのでは無く「本気で目指したい業界」にしていく必要があると考えて、専門学校の教員として働くことを決めました。

 

 

YIC京都ビューティ専門学校の教員として感じる学校の特徴

 

—  YIC京都ビューティ専門学校の教育方針、他校との違いは、どのようなところがありますか?

 

YIC京都ビューティ専門学校の教育方針・コンセプトは「就職したら美容師3年目」。

サブテーマが「現場で活きる確かな技術と人間力」。

専門学校1年生で美容師1年目の教育カリキュラムを組んでいます。専門学校2年生で美容師2年目の教育カリキュラムを想定しています。なぜなら美容師国家資格も取るので実質1年半で美容師2年目までのカリキュラムを終わらせる必要があるからです。

「技術面」は1年目でシャンプー・スパ2種類のディプロマ取得、カットはベーシックスタイル全般。パーマはバリエーション巻き~薬剤使用で質感コントロール。カラーはグレーカラー、ファッションカラー、Wカラー、ホイルワークまで行います。

そして2年生に上がったらカット+カラー、カット+パーマデザインのオリジナル作品創り。さらには、「接客面」は年齢層に合わせたカウンセリング~誘導、受付、電話応対などサロンワーク全般を身に付ける。「営業面」は販促~店販品販売のノウハウをロープレ形式で行うのが特徴です。

 

1年半の実践カリキュラムに現在50社が関わり、直接授業で指導を頂いています。

現場と学校が一緒になって学生を指導する事で業界に出てからのギャップを軽減することを目的にして、美容学生が卒業後「即戦力の人材」を輩出する事で美容業界の底上げを図っていきたいと考えています。

さきほど私がお話した「美容業界のマイナスイメージ」を「全てプラスに持っていく」為には専門学校教育をさらに充実させる事が急務だと私たち YIC京都ビューティ専門学校は考えています。

そして美容専門学校と現場が力を合わせて美容業界を目指す若者を増やしていけるようにしていきたいと考えています。

 

第2回では、YIC京都ビューティ専門学校の就職支援についてや、卒業後実際に現場でどのような声を得られているのかを聞いていきたいと思います。

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