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INTERVIEW

内田 昇さん-トム&スージーファクトリー代表 -中編-

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≪プロフィール≫

名前 : 内田 昇
会社名 : 有限会社 トム&スージーファクトリー

1953年生まれ 山野美容専門学校卒

「愛する地元八王子以外では出店しない」をモットーに40年

地元八王子で最先端を行くサロンをOPENしたい

ちょうどその頃、海外のヴィダルサスーンで働いていた方々が帰国し、サッスーンカットが流行しつつありました。言わばハサミのカットです。当時は毎日髪の毛を洗わない時代で、レザーカットというかみそりでカットする方法が主流。殆どのサロンは霧吹きで濡らしてからカットをしていました。

私は、10年以内には毎日髪を洗って、男性も美容室に通い、女性がどんどん社会進出をするだろうと思っていました。サッスーンカットであれば毎日シャンプーしても自分でブローができます。朝時間のない女性にとっては願ったり叶ったりなわけです。当時東京で必ずシャンプーをしてからカットする美容室は10件ほどと記憶しています。私の地元の八王子ではそういったサロンがなく、サッスーンカットのスクールに通っていた私は、愛する地元八王子で最先端のサロンをOPENさせたいと思いました。

家族の猛反対に合うも母の鶴の一声でOPEN

独立するにあたって家族会議が開かれました。当時23歳。取材旅行に同行するために車を売ってしまったうえに、取材旅行の写真の現像代を支払った結果、私の所持金は1万2千円でした。家族からは「10年早い!」、「八王子には早すぎる!」と猛反対され否決されそうになった時、母の鶴の一声で形勢が逆転しました。

「私は60を過ぎているから、アミカーラーを巻くのに手があがらないし、洗いっぱなしで形になるのなら、若い人向けではなく、私のようなおばさんにも必要なお店だと思うの」

この一声で皆が納得し、兄弟5人と母に50万ずつ借り、それを元手に銀行から借金。「愛する地元八王子以外でやらない」をテーマにOPENをしました。社名の「トム&スージー」は、“男性も女性も皆が集まってくるように”からつけました。今思えば、母の一言がなかったら、5年10年は出店が遅かったかもしれません。OPENした10年後には“朝シャン”や“カットパーマ”が普通になっていたことを考えると、うまく時代の波にのれたのかなと思います。

-続 く-

内田 昇さん-トム&スージーファクトリー代表   -後編-

≪過去の記事≫

内田 昇さん-トム&スージーファクトリー代表 -前編-へは こちら

≪会社情報≫

社名 : 有限会社 トム&スージーファクトリー

住所 : 東京都八王子市七国 6-47-9

電話番号 : 042-631-5789

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