就活で失敗しないために美容学生が意識すること。
前回は第一志望内定を勝ち取る学生の違いを紹介してきました。そのなかで自己分析から将来の明確化という部分が語られています。
しかし就職活動というのは、全員が全員うまくいくものではありません。
今回は、前回とは反対に「就活に失敗してしまう学生の特徴」を前回に引き続き、マリールイズ美容専門学校の教務部長 二宮氏にお話を伺ってきました。
就活に成功する学生にも共通点があるように、失敗してしまう学生にも共通点があるのです。失敗する学生にならないよう、いまの就職活動を振り返ってみましょう。
就活に失敗する美容学生の共通点…
就活に失敗する人の共通点として、大きく2つの点があげられます。
謙虚さと柔軟性の欠如
一言で言ってしまえば、謙虚さと柔軟性の欠如です。
きっと頑固過ぎるのかもしれません。もちろん就活や面接はある種の「お見合い」的要素を含むので、相性の合う・合わないは少なからずあります。
しかし、あるサロンから不採用という結果を突きつけられたのに「これが私のスタイルですから」と何も反省せずに2件目、3件目…と闇雲に受験を繰り返しても結果は変わりません。
自分がなぜ「フラれた」のか、どうしたら欲しいと思ってもらえるか、己の「商品価値」は何か、といった事を真摯に考える力が必要です。
より遠い目標、より高い志は大切なことですが、足りない部分を指摘されたり、自分とは異質な思考に触れたりしたときに、いかに好奇心を持って素早く向き合えるかがポイントになってきます。
言われたことを謙虚に受け止め、欲しいと思われるように柔軟に対応できるその姿勢が重要になります。
「信じる」力が弱い
最近では「信じる」力が弱い人も非常に多いです。せっかく内定を貰った後に「やっぱり…」と辞退を悩む人、「あそこのサロンすごく良かったけど、そこに決めていいのかわからない」とエントリーを悩む人・・・。
どちらのケースも、実は同じことなのです。
これは、オーナーさんや店長さんを信じることも、そのサロンを選んだ自分自身を信じることも、どちらも出来ていない状態です。
失敗することを恐れ過ぎて、自分まで信じられなくなったらおしまいです。
万が一良くない結果になったとしても
「ほかにもサロンはたくさんある」
「自分はまだまだ若いのだし」
と思えるような勢いが欲しいという会社がたくさんあります。
先ほどの謙虚さ・柔軟性と相反するようになりますが、ようは極端になりすぎず、受け止めるという姿勢が就活で失敗しない学生になるコツです。
最後に、有名店、人気店から内定を得るには…
有名店、人気店から内定を得るには、ズバリ頭の回転の早さ‼︎
学校の勉強よりも、技術よりも、1番求められているのはコレでしょう。
もう少し詳しく言うと、「観察力・想像力・実行力」のパッケージ。
単品では意味がない、セットでなければダメです。
この3拍子が揃っているという人は、ヘルプが抜群に上手いのも特徴です。
またお客様が寒そうにしているとき、雑誌を読んでいないとき、ドリンクを飲み終えているとき・・・瞬時にアクションを起こせることが重要です。しかも「寒くないですか?」という質問型ではなく「膝掛けお持ちしましょうか?」といった提案型のアクションが求められます。
このタイプは周囲と比べ発言も行動も多い分、失敗して怒られる回数も人より多くなります。
しかし先ほど触れた「謙虚さと柔軟性」を持ち合わせているので、素直に注意を受け容れ、消化して、次のステップへ踏み出すことができます。
有名店・人気店には多くの学生が集まります。そのため常日頃から、
- 観察力
- 想像力
- 実行力
この3つを意識して生活していると、面接の場や実際の現場でもお客さまからも、お店からも必要と思われるスタッフになっていくでしょう。