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INTERVIEW

まつエクサロンGazi、ブラジリアンワックスサロンGIULIAを展開するBLUEDOG TRADING社長、上三垣さんに「働く」について聞いて見た。

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BLUEDOG TRADING有限会社
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≪プロフィール≫

名前:上三垣 秀之(Kamimigaki Hideyuki)

BLUEDOG TRADING有限会社 代表取締役

美容関係のみならず、様々なサービス業を経験。2005年にBLUEDOG TRADING有限会社を設立し、現在まつ毛エクステサロン・ブラジリアンワックスサロンを4店舗展開。

◆まつげエクステンションサロン経営に至った経緯

最初は、エステティシャンの募集をかけていた時に、元まつエク技術者の方が来たんですよ。ちょうどエステのスタッフは充足したところだったのですが、まつエクが出来るのであれば「じゃあそれやってみたら?」という感じで、三軒茶屋の店舗で始めたんです。そうしたら、まつエクのお客様は月1回のペースで来店されていて、このリピート率の高さは同じ美容事業とは言えどなかなか無いので、徐々にエステとの比重を変えていったのです。まだまつエク技術が美容師国家資格が無くても出来る、2008年より前の話です。当時はまつエクサロンも東京には大手サロンしかなかったですね。

◆美容業=サービス業、技術者の前にサービスの基本を身につける事が大事

私自身の話になりますが、何十年もサービス業をやっています。デビューさせようと思えば3週間位で技術を覚えてデビュー出来る人もいる。技術が出来るようになったら納得して辞めていく人もいます。何故ならば理念が無いから。サービス業はお客様ありきの商売、接客業であり、技術が出来ればお客様がついてきてくれるという訳でもないと思います。接客を教えないで技術だけを教えて、技術者が満足し、経営が儲かるというのは違う。働けるありがたみ、お客様にお金を頂けるありがたみ、働く環境があるありがたみ。少なくとも、このような事に気付き、自らを磨く事を私共は大切にしています。技術者である前に、人としてのスタンス面がとても大事だということです。

私共では掃除から始まり接客、最後に技術という方針を貫いています。昨今のサロンでは技術から教えているところが多いですが、技術を先に教えてしまうと、接客が疎かになってしまうのです。そのような環境で育つと、ある一定の時期に壁をぶつかり、その後なかなか伸びなくなる傾向が出ます。

お客様がいらっしゃるサロンをキレイにして、整理整頓してお迎えするのはアタリマエ。その次に挨拶。「いらっしゃいませ」「こんにちは」の接客法を学ぶという流れです。人の気持ちを察し、技術だけでないお客様に対してのおもてなし力を養うことが売れる技術者になる上で大切なプロセスだと考えます。

従って、この仕事を10年、20年やっていくにはどうしたらよいか?と問われるのであれば、私共では即答で「まず掃除」となるわけです。

◆スタッフの教育に対しての考え方

今は情報に溢れている時代だと思います。言うなれば、学ぼうと思えばいくらでも情報収集する事は可能な時代です。更に、教えを乞おうと思えば、サロンにいるスタッフや上司もしっかり教えてくれる。「これはどうやってやるのかな・・・」と本人が感じる場面で、本人が自ら学んで、試行錯誤して、人の真似をしたりして、成長していく。これが成長における当たり前の姿勢であり、流れだと思うのです。ですが、ここ最近、このような当たり前の学ぶ姿勢を教育機関では教えていないと感じる事が多い。授業に出席させて、課題をこなし、国家試験に合格する事も必要ですが、それだけが教育ではないと思うのです。まつエクを専門的に教えている学校はまだまだ少ないのは技術教育については理解は出来るのですが、社会に出る以上、お客様にお金を頂いて生活させて頂いている以上、学ぼうとする姿勢、社会人としての当たり前、向上心を持つ事を学生時代に教育して貰い、培ってきて欲しいと感じます。

私どもはお給料というお金を払いながら、技術を教えています。教育機関は学生からお金を貰いながら学生を教育している訳ですから、教育において産学の役割をもって明確になる事で、この業界も更に良くなると日々考えています。

◆こんな方と一緒に働きたい、採用したい。

弊社の採用基準で大事にしていることは、「素直で謙虚」であること。知らない事を教えて貰うには「態度」「実行力」が必要です。これからの時代を生き抜いていく為には、教えて貰うのを待つのではなく、教わりに行く。教わりたいという姿勢や学ぶ力があれば、自然に上達しますし、大人になっていく。「これは教えて貰っていない」では世の中通用しませんよね。自ら得たいものを得るために、トライすることを恐れてはいけないし、言うならばトライして失敗したほうが成長すると思います。

 

◆今後の展開について

まつエクサロンを経営していて、一番嬉しいと思うことは、お客様から「スタッフの気遣い、配慮が行き届いていて満足だったわ」とご評価を頂いた時です。お店がきれいだったですとか技術が良かったとかは当たりまえの事ですし、少なからず何処のサロンでもそれなりにやっていると思うのです。やはりサービス業であり、接客業ですから、スタッフの気配り、目配りがあるサロンだなとお客様にお感じ頂く事が大事。大切なのは、弊社のスタッフが努力をしているのか?と言う事。接客にこだわれる人財創りにこれからも力を入れていきたいと考えています。

弊社が、社会保険完備にしていることや、福利厚生をきちんとしているのは、それは当たり前の事だからです。マイナンバー制度が施行されて尚更思うようになりました。出産しても戻る場所がある。大企業でも正社員が中々採用出来ない時代、中小企業はもっと厳しい時代。働いているスタッフにとって、「また戻りたい場所」であり続ける努力をしていきたいと考えています。これは、一社長として、弊社スタッフに対して公約したい事なんです。

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